近年は、アニメ・漫画・音楽などの作品を、著作権を無視して違法に配信するサイトを厳しく取り締まる方向性が年々強くなってきています。
そしてその取り締まりの強化は、利用者側にも向き始めている事はご存知でしょうか?
今回はそういった動画配信サイトなどに関する話題です。
「Anitube」(アニチューブ)がブロッキング対象に
2018年に海賊版アニメ動画サイト「Anitube」が特に悪質とされ、ブロッキング対象にされたのは記憶に新しい方も多いと思いますが、冒頭でも触れましたように、著作権を無視して違法に配信するサイトを厳しく取り締まる方向性は年々強くなってきています。
なぜ「Anitube」「MioMio」「漫画村」なのか 「特に悪質」の根拠
――日本のアニメなどを無断で掲載している海賊版動画サイトは多数あるが、今回CODAは、「Anitube」と「MioMio」の2サイトを「特に悪質なサイト」として、ブロッキング対象に提案した。海賊版動画サイトがほかにもある中、なぜこの2サイトなのか。
この2サイトは、掲載されている大量の動画コンテンツほぼすべてが著作権を侵害しており、アクセスがほとんど日本からという“真っ黒”なサイト。
CODAからの削除依頼に応じず、刑事告訴を行うなど法的手段を執っても違法コンテンツを削除しないなど、特に悪質だった。
引用:ITmediaNEWS「ブロッキング対象、なぜ「漫画村」「Anitube」「MioMio」なのか 権利者団体・CODAに聞く」より
海賊版サイトの利用者にも罰則を課す流れが加速
先ほどご紹介した海賊版アニメ動画サイト「Anitube」は、違法アップロードに対する対応でしたが、
のようなページも開設されているように、
海賊版サイトの利用者に対しても罰則を課す
流れも急激に加速しており、海賊版サイトの利用者に対する対応も、今後ますます厳しくなっていく事が予想されます。
海賊版サイトの閲覧者を特定した上で、ユーザーも取り調べ対象になり得る?
さらに2019年7月には、人気漫画を違法配信していた海賊版サイト「漫画村」の元運営者が逮捕されました。
この事件における初期の逮捕者は元運営者のみですが、元特捜部主任検事の解説によると、今後、
サイト閲覧者を特定したうえで、ヘビーユーザーに対する取調べや捜索差押えが行われることは十分にあり得る
としています。
「漫画村」事件でも、このサイトを介してどれだけの範囲にまで違法配信が行われていたのかや、閲覧者の具体的な利用状況、その漫画の単行本を購入しなくなるといったサイトの影響力などを特定する必要がある。
サイトへの接続記録や有料版への登録情報などから閲覧者を特定したうえで、ヘビーユーザーに対する「参考人」としての取調べのほか、パソコンやスマホの任意提出に応じないなど捜査に非協力的な場合には捜索差押えまで行われることも十分にあり得る。
引用:Yahoo!ニュース『被害額は3200億円とも ついに「漫画村」に捜査のメス、ヘビーユーザーは取調べも?』より
海賊版サイトの半数近くにウイルスが仕込まれている?
さらに、英国では
海賊版サイトの半数近くにウイルスが仕込まれていた
という調査結果が明らかになっています。
ロンドン市警のウェブサイトによると、英国では海賊版サイトの半数近くにウイルスが仕込まれ、閲覧した端末を感染させる危険があったという。
引用:YOMIURI ONLINE「海賊版サイトの「収入源根絶」、広告規制が対策の切り札」より
さらに別の調査によると、
・ある大手海賊版サイトでは、トップページを開いただけで仮想通貨の採掘(マイニング)用のスクリプトが起動する仕様になっていた
・別の大手アダルト系海賊版サイトでは、同サイトを経由して、フィッシングサイトなどのいわゆる「不正なサイト」へアクセスしているケースが、過去30日間で2000件以上見つかった
などといた調査結果も報告されています。
いわゆる「漫画海賊版サイト」が、利用者に無断で“仮想通貨の採掘(マイニング)”を行っていることが問題視されています。セキュリティ会社のトレンドマイクロが調査したところ、ある大手海賊版サイトでは、トップページを開いただけで採掘用のスクリプトが起動する仕様になっていました。
(中略)
さらに、別の大手アダルト系海賊版サイトについても調査してもらったところ、同サイトを経由して、フィッシングサイトなどのいわゆる「不正なサイト」へアクセスしているケースが、過去30日間で2000件以上見つかったとのことです。具体的な誘導方法までは不明ですが、同サイトが不正サイトへの誘導口となっている可能性は高そうです。
引用;ねとらぼ「漫画海賊サイト、利用者にも大きなリスク サイト開いただけで“仮想通貨採掘”の実態」より
海賊版サイトの制作者がその気になれば、ウイルスを仕込んでみなさんのパソコンやスマートフォンを何らかのウイルスに感染させる事など造作も無い事でしょう。
今後、さらなる規制強化により追い詰められた海賊版サイトの制作者が、何らかの方法で新たな収入源を得るために、悪質なウイルスを拡散させる手段に打って出ようとする可能性も十分に考えられます。
そもそも勘違いするべきではないのは、
海賊版サイトは善意で運営されている訳ではない
という点です。
海賊版動画サイトの利用は、良質なアニメ作品の制作を妨げる
そもそも、海賊版動画サイトでいくらアニメが視聴されたところで、アニメ制作に関連する会社などには1円も入ってきません。
アニメ視聴者などからは、よく
「作画崩壊」
「続編が制作されない」
などといった声が聞かれる作品も少なくないです。
しかし海賊版動画サイトの利用が拡大すれば、当然アニメ制作の関連会社にもお金は入らず、予算は削られます。
予算が削られれば、人員も制作期間も何もかもが削られるため、良質なアニメ作品の制作も難しくなるのは当然の道理です。
海賊版動画サイトを利用している時点で、たとえどんな屁理屈を並べようとも、
既に間接的にアニメ文化の破壊に加担していると言えます。
アニメ制作サイドの方々も、そんな連中にまで精魂込めて制作した作品を観てもらいたいとは一切思っていないでしょう。
一生懸命働いた挙句、1円も収入にならないような仕事を、貴方ならやっていられますか?
違法動画の利用は、犯罪への加担行為!
また2019年4月には、人気アニメの動画をインターネット上に違法に公開した人物が逮捕されました。
著作権者の被害額は約18億円に上ります。
これだけの金額があれば、どれだけ著作権者やアニメ制作者に還元し、今後のアニメ制作に活かしていく事ができたでしょうか?
「私が編集した動画をみんなに見てほしくてアップロードした」
とか、どの口でほざいているのでしょうか・・・
人気アニメの動画をインターネット上に違法に公開したとして、大阪府警は15日、著作権法違反の疑いで、韓国籍で三重県四日市の会社員、李駿衡容疑者(29)を逮捕した。同容疑者はアニメやドラマなど170作品以上の動画を公開。7万回以上無料でダウンロードされ、著作権者の被害額は約18億円に上る。
容疑は昨年9月5日、東映アニメーションが著作権者の人気アニメ「ワールドトリガー」の動画を、許可なくファイル共有ソフト「ビットトレント」を使ってネット上に公開、ダウンロードできるようにした疑い。同作品は約250回ダウンロードされ約3500万円の被害。同ソフトを使えば大容量、高画質の動画をダウンロードできた。
「私が編集した動画をみんなに見てほしくてアップロードした」と容疑を認めている。
引用:SANSPO.COM「韓国籍の男がアニメ違法公開、被害170作品超で18億円」より
目の前の小銭を惜しんだ先に、高い代償が待っている
ここまで、
・海賊版サイトの利用者に対する罰則強化の流れ
・海賊版サイトにはウイルスが仕込まれている可能性
・海賊版サイトの利用は良質なアニメ作品制作を妨げる
などについてご紹介してきました。
もう既にお分かりいただけている方も多いかと思いますが、
違法配信サイトや海賊版サイトの利用は、
どの視点から見てもリスクが高く、非常に危険
です。
まだアニメの海賊版動画サイトを利用しているという方は、取り返しのつかない事態になってしまう前に、合法な手段でのアニメ視聴に切り替えるべきです。
無料お試し期間ありの、安全に利用できるおすすめアニメ動画配信サイト
ここからは、アニメの視聴におすすめの動画配信サービスについてご紹介していきます。
動画配信サービスにもいくつかありますが、今回は
「無料お試し」の期間がある
アニメ動画配信サービスをご紹介していきます。
今回ご紹介するアニメ視聴におすすめの動画配信サービス一覧
公式サイト | 月額利用料金 | アニメ作品数 | 特徴 |
dアニメストア | 550円(税込) ※初回31日間無料お試しあり | 見放題:5,000以上 | ・ダウンロード可能 ・スマホ、タブレット、PC対応 |
U-NEXT | 2,189円(税込) ※31日間無料トライアルあり | 見放題:4,700以上 レンタル:260以上 | ・アニメ以外も充実(見放題240,000本以上) ・ダウンロード可能 ・スマホ、タブレット、PC対応 ・最大4台の機器で同時視聴可能(ファミリーアカウントサービス) ・年齢制限のある作品を非表示にするペアレンタルロック |
Hulu | 1,026円(税込) ※2週間無料トライアルあり | 見放題:800以上 | ・アニメ以外も充実(100,000本以上) ・スマホ、タブレット、PC対応 |
Amazonプライム・ビデオ | 500円(税込) ※30日間無料体験あり | 見放題:600以上 レンタル:5,000以上 | ・アニメ以外も充実(70,000,以上) ・学生限定プランあり(体験期間6ヶ月、会員費半額) |
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おすすめ1位:アニメ作品数業界最大級!月額利用料金も安い「dアニメストア」
アニメ作品数が非常に多い動画配信サービスで、さらに月額利用料金が安いのが、
です。
今回ご紹介するアニメ動画配信サービスの中では最多となる、
約5,000作品以上※2023年3月現在
のアニメ作品を配信しています。
月額利用料金も550円(税込)
と手頃な料金設定となっており、さらに
初回31日間無料お試しあり
と、非常に利用しやすいサービスになっています。
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おすすめ2位:アニメから他ジャンルまで充実!家族での利用にもおすすめの「U-NEXT」
アニメから他ジャンルの作品まで充実しており、家族での利用にもおすすめなのが、
です。
U-NEXTは、
見放題:4,700作品以上
レンタル:260作品以上
という充実したアニメ作品数を誇り、さらに
ドラマや映画の作品数を含めると見放題260,000本以上
の配信を誇る、非常に充実した動画配信サービスです。
作品数が充実していることもあってか、
月額利用料金は2,189円(税込)
と、今回ご紹介するサービスの中では高い部類に入ります。
しかし、
最大4台の機器で同時視聴可能な「ファミリーアカウントサービス」
があるのが大きな特徴です。
これは「親アカウント」に対して3つまで「子アカウント」を作成できる機能で、これにより一度の登録だけで家族4人でサービスを利用する事ができるため、そう考えると特別高額なサービスではありません。
また、
年齢制限のある作品を非表示にする「ペアレンタルロック」
の機能もあるため、お子様への「子アカウント」発行の際も安心です。
また、
31日間無料トライアル
により、31日間は無料でサービスを利用できるのも特徴です。
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おすすめ3位:どちらかというとドラマ寄り?しかし他サービスにはないアニメも配信している「Hulu」
どちらかというとドラマ系の作品が充実している印象が強い動画配信サービスが、
です。
アニメ作品数は、
約800作品以上
と、今回ご紹介する動画配信サービスの中では最も少なくなっています。
しかし、
ドラマや映画の作品数を含めると100,000本以上
の配信を誇っている、充実した動画配信サービスです。
ただし私も登録して利用してみたところ、
U-NEXTでは配信していないが、Huluでは配信している
といった作品も見受けられ、作品数だけでは語りきれない悩ましい問題もあります。
また、
月額利用料金は1,026円(税込)
となっています。
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おすすめ4位:月額利用料金が安い!「Amazonプライム・ビデオ」
月額利用料金が非常に安いのは、
です。
アニメ作品数は、
見放題:600作品以上
レンタル:5000作品以上※2019年10月現在
と、レンタルが多い点は注意が必要ですが、
月額利用料金は500円(税込)
と非常に安くなっており、さらに、
学生限定プランだと月額利用料金が250円(税込)
となります。
また、
30日間無料体験あり
により、30日間は無料でサービスを利用できるのも特徴で、さらに
学生限定プランの場合は体験期間が6ヶ月
と、学生でも利用しやすいサービスとなっています。
まとめ ~特におすすめしたいアニメ動画配信サービス~
今回は、
アニメの違法配信サービスを利用する危険性
や、
アニメ作品が充実している無料お試しありの動画配信サービス
などについてご紹介してきました。
最後に、アニメを視聴する上で特におすすめしたい動画配信サービスについてですが、
・アニメ以外も視聴したいなら
・アニメを重視したいなら
かと思います。
(余談ですが、管理人は基本的に配信作品数も多く機能も充実している『U-NEXT』と、アニメが充実している『dアニメストア
』派です)
とはいえ、今回ご紹介した動画配信サービスはそれぞれに
無料お試し期間
が用意されていますので、無料お試し期間中にご自身の好みにあった動画配信サービスを見極めてみてはいかがでしょうか?
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