近年では数多くの育毛剤、薄毛治療法の開発・発表などが続けられていますが、その中でも比較的高い推奨度を誇る注目の薄毛治療に、
自毛植毛
があります。
2018年に7年ぶりに改訂された、
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
によると、
自毛植毛の推奨度は、
・自毛植毛(男性型脱毛症):B(行うよう勧める)
・自毛植毛(女性型脱毛症):C1(行ってもよい)
とされており、男性型脱毛症に関しては他のAGA治療と比較しても非常に高い推奨度となっており、女性型脱毛症に対しても、「かつらの着用」以上に自毛植毛が推奨される内容となっています。
今回は、
・自毛植毛とは?
・自毛植毛のメリットや特徴は?デメリットは?
などに関する話題です。
自毛植毛(じもうしょくもう)とは?
まず、
自毛植毛(じもうしょくもう)
とはなんなのでしょうか?
自毛植毛の特徴やメリットは?
30年以上の実績を誇る「ヨコ美クリニック」によると、
・自毛植毛とは、将来ずっと抜けない安全な部分(後頭部から側頭部にかけて)から自分自身のヘアをドナーとして採取し、脱毛した部分に移動させて外科的に植え込む方法
・一生ものの髪が生え続け、永続的にヘアサイクルを繰り返す事ができるのは自毛植毛だけ
というのが「自毛植毛」の特徴やメリットであるようです。
自分の髪を自分に移植する訳ですから、高い効果が期待されるのも当然かもしれません。
自毛植毛とは、将来ずっと抜けない安全な部分(後頭部から側頭部にかけて)から自分自身のヘアをドナーとして採取し、脱毛した部分に移動させて外科的に植え込む方法です。
薄毛を根本的に解決する方法として他にも髪の毛を増やす技術はありますが、一生ものの髪が生え続け、永続的にヘアサイクルを繰り返す事ができるのは自毛植毛だけです。
引用:ヨコ美クリニック
また別の記事によると、
・自分の組織を移植することから頭皮への悪影響が少ない
・一度定着すれば普通の髪の毛と同じくまた生える可能性がある
などが自毛植毛のメリットとして紹介されています。
自毛植毛のメリット
自分の組織を移植することから頭皮への悪影響が少ない、一度定着すれば普通の髪の毛と同じくまた生える可能性がある。
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
自毛植毛のデメリットは?
次に、自毛植毛のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
同じく先ほどご紹介した記事によると、
・AGAの進行をおさえる治療は続ける必要がある
・生えそろうまでにある程度の期間が必要となる(8〜10か月程度)
などが自毛植毛のデメリットとして紹介されています。
自毛植毛のデメリット
AGAの進行をおさえる治療は続ける必要がある、
生えそろうまでにある程度の期間が必要となる(8〜10か月程度)。
AGAの場合、自毛植毛を行って髪の毛が定着後であってもAGAの進行を抑えるため、薬による治療は継続する必要があります。
しかし、もともと自分の組織であることから、身体が異物として認識して拒絶反応を起こすことは少ないと言えるでしょう。
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
また、
によると、施術に伴い、痛み、赤み・熱感、初期脱毛などが生じる場合もあるとしています。
施術に伴い、痛み、赤み・熱感、初期脱毛、切れ毛・抜け毛、つっぱり感、感覚の鈍さ、施術範囲のざ瘡の悪化、コメド、毛嚢炎、膨隆、色素沈着、点状出血、内出血、腫脹、灼熱感、瘢痕が生じることがある
引用:湘南美容クリニック
株(グラフト)とは?
「自毛植毛」を行っているクリニックの話題に入る前に、自毛植毛を行う上で必ず出てくる用語に、
株(グラフト)
というものがあります。
先ほども登場した「ヨコ美クリニック」によると、この「株数(グラフト数)」について、
・髪の毛というものは、1つの毛穴から1〜4本ほどの太いヘアと、1〜3本の産毛が生えているのが普通
・この毛穴の単位をフォリキュラーユニット(Follicular Unit)=「FU」という
・植毛では植え付ける移植片の1個1個の単位を「株」(グラフト)という
・植毛は1つのFUを単位としている
などといった点が紹介されています。
「どれだけ濃く自然に仕上げられるか」植毛の最終目標はその仕上がりの自然さです。
髪の毛というものは、1つの毛穴から1〜4本ほどの太いヘアと、1〜3本の産毛が生えているのが普通です。
この毛穴の単位をフォリキュラーユニット(Follicular Unit)=「FU」といいます。
植毛では植え付ける移植片の1個1個の単位を「株」(グラフト)といいます。
植毛は1つのFUを単位としています。
つまり、ヘアの生えている状態のままに株分けを行って、それを植え付ける方法が自然さにおいて理想的な方法と言えます。
引用:ヨコ美クリニック
自毛植毛に必要な株数(グラフト数)の目安は?
また、
植毛する範囲が広ければ、移植に必要な株数(グラフト数)が多くなり、それに応じて施術費用も高額になる
のが基本ですが、
どの程度の薄毛の範囲だと、どの位の株数(グラフト数)になるのか
というのが気になる方もいらっしゃるものと思います。
他のクリニックと比較して全国に多くのクリニックを展開する「湘南美容クリニック」では、下記のような画像でも株数(グラフト数)を紹介しています。
※グラフトは毛穴の数に相当し、個人差があります。学術的に日本人の平均は1つの毛穴から2本とされています。
※グラフト数に関しましては、カウンセリング時に御相談下さい。
※200本単位で増減のご相談を承ります。
引用:湘南美容クリニック
ちなみに「湘南美容クリニック」のグラフトに関する説明では、
・グラフトは毛穴の数に相当し、個人差がある
・学術的に日本人の平均は1つの毛穴から2本とされている
などとしています。
これらの株数(グラフト数)には個人差もありますし、あくまでも参考情報ではありますが、ご自身の自毛植毛に必要な株数(グラフト数)を知る上での大体の目安になるのではないかと思われます。
自毛植毛の施術方法の種類は?特徴は?
自毛植毛にも非常に様々な施術方法があります。
その中でも比較的多くのクリニックが行っている施術方法に、
・FUE法
・FUT法
・ARTAS(アルタス)植毛
などがあるようです。
ここからは、これらの植毛方法の特徴について間単にご紹介していきたいと思います。
FUE法とは?FUT法とは?
まず、
・FUE法
・FUT法
の2つを同時にご紹介していきたいと思いますが、こちらについては大阪で自毛植毛を行っているクリニックである、
が画像付きで分かりやすく紹介しているようですので、参考になるのではないかと思われます。
FUE法
-メリット-
ドナー部のメンテナンス不要
ドナー部の1つ1つのキズが点状で小さく、目立ちにくい。
FUT法を比較すると、術後にドナー部の痛みが少ない。
FUT法と比較して、高密度移植が容易
-デメリット-
通常はドナー採取のため、髪を短く刈る必要性がある。
移植株数が多いと、FUT法と比較して、ドナー採取に時間がかかる。
採取グラフト(毛包)のダメージが強い場合、FUT法への変更が必要である。
FUT法
ーメリット-
当院独自の縫合法により、線状のキズですが、キズから毛髪が生えるので通常はあまり目立ちません。
ドナー部の剃毛が必要なく、術後にドナーのキズが他人にばれることはありません。
FUE法と比較すると、ダメージのない良質のグラフトが作成されるため、確実な生着率が期待できます。
ーデメリットー
ドナーの術後管理が必要。
熟練した医師やスタッフの高い技術が求められるため、限られた医療施設でしか行えない。
FUT法は比較的低料金で受けられる
FUT法による自毛植毛を行っているクリニックには、
ヨコ美クリニック
があります。
ヨコ美クリニック
は、30年以上の実績を誇るクリニックで、さらに世界に200名ほどしかいないとされるほどに厳格な資格である、「ABHRS(アメリカ毛髪外科専門医制度)認定医」の「今川 賢一郎 医師」が院長を務めていらっしゃいます。
ヨコ美クリニック
のFUT法は、他クリニックの自毛植毛と比較しても非常に低料金となっており、国内屈指の安さとなっています。
国内のクリニックで、できるだけ低予算で自毛植毛を受けたいという場合、候補に入るクリニックと言えます。
※関連記事
ARTAS(アルタス)植毛とは?
さらに、
・ARTAS(アルタス)植毛
という施術を行っているクリニックも比較的多いようです。
この「ARTAS(アルタス)植毛」については、先ほども登場した、
が詳しく紹介しているようですが、
FUE(毛包くり抜き採取法)の最大のメリットは、後頭部のグラフト採取部位に傷が出来ない事
ですが、その反面、
・肉眼では皮膚の下の毛根がどこにあるか見えない為、これを採取時に切断してしまう
・見えない毛根を採取するという技術習得には膨大な時間がかかり、毛根を切断したらこの移植毛の発毛は見込めない
などといった問題もあるようです。
これらの問題を、
AI搭載の「ARTAS FUE採取ロボット」
により、短期間で安全に採取する事を可能にしたのが、
ARTAS(アルタス)植毛
であるようです。
ARTAS植毛について
後頭部のグラフト採取部位に傷が出来ない事が、FUE(毛包くり抜き採取法)の最大のメリットです。その一方で肉眼では皮膚の下の毛根がどこにあるか見えない為、これを採取時に切断してしまう事が大きな問題です。
見えない毛根を採取するというブラインドテクニックであるが故にこの技術習得には膨大な時間がかかり、毛根を切断したらこの移植毛の発毛は見込めません。
これを短期間で安全に採取する事を可能にしたのが、ARTAS FUE採取ロボットです。AI搭載のARTASのおかげで、術者のストレス軽減にもなり安定した効果が出せるようになりました。
引用:湘南美容クリニック
また、ARTAS植毛を行っているクリニックには、
などがあります。
この両クリニックも、国内のクリニックのなかでは比較的低料金で自毛植毛を受ける事ができますが、特に、
は低料金で自毛植毛を受ける事ができます。
※関連記事
各施術方式の特徴をまとめると?
また、
では、下記のような図でFUE法、FUT法、ARTAS(アルタス)植毛の違いを分かりやすくまとめて紹介しています。
自毛植毛を受ける上で、
「できればメスは入れたくない・・・」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、「FUT法」「FUE法」「ARTAS植毛」以外の施術方式についても少し補足させていただきますと、
・「アイランドタワークリニック」の『i-ダイレクト』
・「親和クリニック」の『MIRAI法』
・「薄毛頭髪治療ならKМ新宿クリニックのFUERS植毛」の『FUERS植毛』
などが、メスを使用しない自毛植毛術になります。
ここまでの情報を整理しますと、
・FUE法
・ARTAS植毛
・FUERS植毛
・i-ダイレクト
・MIRAI法
は、
メスを使用しない自毛植毛術
になりますので、「切りたくない」「メスは入れたくない」などという場合、「FUT法」以外の自毛植毛術が選択肢に入ってくるように思います。
※関連記事
まとめ
ここまで、
・FUE法
・FUT法
・ARTAS(アルタス)植毛
など、自毛植毛の主な施術方式などについてご紹介してきました。
これらの施術方式の他にも、
・「アイランドタワークリニック」の『i-ダイレクト』
・「親和クリニック」の『MIRAI(ミライ)法』
・「薄毛頭髪治療ならKМ新宿クリニックの『FUERS植毛』」の『FUERS(ヒュエルス)植毛』
など、自毛植毛の施術方式は非常に多彩で、その手術料金・治療費用も様々です。
もし、
・自毛植毛に興味がある
・これから自毛植毛を受けたい
・手術料金や治療費用が気になる
などという方は、別記事、
にて自毛植毛の手術料金・治療費用を中心にご紹介していますので、自毛植毛のクリニックを選びの参考にされてみてはいかがでしょうか?
※関連記事