薄毛対策、薄毛治療の一つに、
植毛
があります。
そして植毛には、
・人工毛植毛
・自毛植毛
などがあります。
以前の記事、
では自毛植毛についてご紹介しましたが、今回は主に、
人工毛植毛
に関する話題です。
人工毛植毛とは?
まず、人工毛植毛とはなんなのでしょうか?
合成繊維で作られた毛髪を、薄毛の部分に移植する施術
下記の記事によると、人工毛植毛とは、
合成繊維で作られた毛髪を、薄毛の部分に移植する施術である
とされています。
人工毛植毛とは
人工毛植毛とは、人工的に作られた毛髪を薄毛の部分に移植する施術です。人工毛は合成繊維でできています。
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
人工毛植毛のメリット、デメリットは?
次に、
人工毛植毛のメリットやデメリット
についてですが、先ほどもご紹介した記事によると、
【メリット】
・ある程度長い毛を移植することから変化をすぐに実感できる
【デメリット】
・人間の身体が人工毛を異物とみなして拒絶反応が起こる可能性が非常に高い(炎症や化膿の発生)
・運良く拒絶反応をまぬがれても、経年劣化によるメンテナンスが必要な場合もある
などとされています。
効果を実感できるタイミングは早いものの、拒絶反応が起こる可能性が非常に高いなど、リスクもまた大きいのが人工毛植毛の特徴であるようです。
人工毛植毛
次に、人工毛植毛のメリットとデメリットを解説します。
人工毛植毛のメリット
ある程度長い毛を移植することから変化をすぐに実感できる
人工毛植毛のデメリット
人間の身体が人工毛を異物とみなして拒絶反応が起こる可能性が非常に高い(炎症や化膿の発生)、運良く拒絶反応をまぬがれても、経年劣化によるメンテナンスが必要な場合もある
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
人工毛植毛は基本的に推奨されていない
また、
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
によると、人工毛植毛の推奨度は、
・人工毛植毛術:D(行うべきではない)
とされています。
※出典:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
推奨度 | 推奨度の分類 | 治療内容 |
A | 行うよう強く勧める | フィナステリドの内服(男性型脱毛症)、ミノキシジルの外用 |
B | 行うよう勧める | 自毛植毛(男性型脱毛症)、アデノシンの外用(男性型脱毛症) |
C1 | 行ってもよい | 自毛植毛(女性型脱毛症)、アデノシンの外用(女性型脱毛症)、かつらの着用 |
C2 | 行わないほうがよい | ビマトプロストおよびラタノプロストの外用 |
D | 行うべきではない | 人工毛植毛術、フィナステリドの内服(女性型脱毛症)、ミノキシジルの内服 |
※引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
米国では人工毛の使用を事実上禁止している
さらに、
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
によると
人工毛植毛術については,過去に多くの有害事象の報告がある
ため、
米国の食品医薬品局は、人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている
としています。
一方,人工毛植毛術については,過去に多くの有害事象の報告があるため70),米国の食品医薬品局(Foodand Drug Administration)は人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている71).
また,人工毛植毛術の有用性に関して,1 件の症例集積試験が実施されている.人工毛(biofibre®)を用いた,133 名の被験者を対象とした観察期間 3 年間の症例集積試験において72),91.4%の症例では人工毛の脱落が10%以下,7.8%の症例で15%,0.8%の症例で20%の脱落であったと報告されているものの,長期間にわたり利益が危険性を上回るとする根拠は乏しい.
※引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
他の植毛との違いは?比較するとどうなの?
人工毛植毛は極めてリスクの高い薄毛対策であるようですが、次に、同じく植毛による薄毛治療である、
自毛植毛
との違いなどについて比較していきたいと思います。
植毛においては、人工毛植毛より自毛植毛が推奨されている
まず自毛植毛の推奨度についてですが、
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
によると、自毛植毛の推奨度は、
・自毛植毛(男性型脱毛症):B(行うよう勧める)
・自毛植毛(女性型脱毛症):C1(行ってもよい)
などとなっており、特に男性型脱毛症に関しては比較的高い推奨度となっています。
また、女性型脱毛症を含めても、「かつらの着用」以上に自毛植毛が推奨される内容となっています。
※出典:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
推奨度 | 推奨度の分類 | 治療内容 |
A | 行うよう強く勧める | フィナステリドの内服(男性型脱毛症)、ミノキシジルの外用 |
B | 行うよう勧める | 自毛植毛(男性型脱毛症)、アデノシンの外用(男性型脱毛症) |
C1 | 行ってもよい | 自毛植毛(女性型脱毛症)、アデノシンの外用(女性型脱毛症)、かつらの着用 |
C2 | 行わないほうがよい | ビマトプロストおよびラタノプロストの外用 |
D | 行うべきではない | 人工毛植毛術、フィナステリドの内服(女性型脱毛症)、ミノキシジルの内服 |
※引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
また自毛植毛が人工毛植毛より高い推奨度となっている理由としては、
・2015年度において、世界全体で397,048 件(男性 84.7%,女性 15.3%)の自毛植毛術が実施されている
・自毛植毛術は82.5%以上という高い生着率が得られる
など、
国内外における自毛植毛術の膨大な診療実績が考慮されている
といった点が挙げられています。
解説:自毛植毛術の有用性に関して,男性型脱毛症や女性型脱毛症に対するシステマティック・レビューやランダム化比較試験は実施されていない.
しかし,2015 年度において世界全体で 397,048 件(男性 84.7%,女性 15.3%)の自毛植毛術が実施されている.
さらに,Beehner は著書の中で複数の報告を検討し,自毛植毛術は 82.5%以上という高い生着率が得られることを記載している.
※引用:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
人工毛植毛と自毛植毛の違いは?それぞれのメリットやデメリット、相場は?
次に、人工毛植毛と自毛植毛の違いとして、それぞれのメリットやデメリット、相場などについてまとめたものが下記の表となります。
・出典:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」
植毛の種類 | メリット | デメリット | 治療費の相場 |
人工毛植毛 | ・変化をすぐに実感できる | ・拒絶反応が起こる可能性が非常に高い(炎症や化膿の発生) ・経年劣化によるメンテナンスが必要な場合もある | 3000本の植毛では100万円を下回るくらいの費用設定をしているクリニックが多いとされる |
自毛植毛 | ・自分の組織を移植することから頭皮への悪影響が少ない ・一度定着すれば普通の髪の毛と同じくまた生える可能性がある | ・AGAの進行をおさえる治療は続ける必要がある ・生えそろうまでにある程度の期間が必要となる(8〜10か月程度) | 移植する面積や株数によっては、値段の合計が100万円を大きく超える場合もある |
自毛植毛のメリット
自分の組織を移植することから頭皮への悪影響が少ない、一度定着すれば普通の髪の毛と同じくまた生える可能性がある。
自毛植毛のデメリット
AGAの進行をおさえる治療は続ける必要がある、
生えそろうまでにある程度の期間が必要となる(8〜10か月程度)。
AGAの場合、自毛植毛を行って髪の毛が定着後であってもAGAの進行を抑えるため、薬による治療は継続する必要があります。
しかし、もともと自分の組織であることから、身体が異物として認識して拒絶反応を起こすことは少ないと言えるでしょう。
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
自毛植毛にかかる値段とは
自毛移植の費用は、基本的に「固定の基本費用」と「株数に応じた植毛費用」の合計で設定されています。ここで言う「株」とは、毛穴のことを指します。
1つの毛穴からは1本だけ髪の毛が映えている場合もあれば、2本から4本ほど生えている毛穴もあります。
そのため、1つの毛穴を1株とし、移植する株数に応じた金額が設定されているクリニックが多いようです。また、基本費用も術式によって異なるのが一般的です。
移植する面積や株数によっては、値段の合計が100万円を大きく超える場合もあります。
人工毛植毛にかかる値段とは
人工毛植毛の場合、移植する本数によって値段を定めているクリニックが多いようです。
そのため、費用に関しては一概に言えませんが、3000本の植毛では100万円を下回るくらいの費用設定をしているクリニックが多いようです。
しかし、拒絶反応や感染のリスクの高さを考えると、安いから受けやすい治療とは一概には言い切れない可能性もあるので熟考が必要です。
引用:Woman excite「植毛のクリニックでかかる値段相場と治療法・副作用」より
また、自毛植毛の手術料金・治療費用については、以前の記事、
でもご紹介させていただいておりますので詳細はこちらの記事をご覧いただければと思いますが、本記事でも簡単に補足させていただきますと、2019年現在、
・最安値で植え放題:55万円
・500株:34万円~
・1000株:60万円~
・2000株:100万円~
などの金額感となっているようです。
さきほどご紹介した表において、
人工毛植毛は3000本の植毛では100万円を下回るくらいの費用設定をしているクリニックが多いとされる
という点についてご紹介しましたが、
3000本というのを、自毛植毛においては1200株程度(1株あたりの毛髪2.5本で計算)と仮定すると、自毛植毛は、クリニックによっては人工毛植毛と比較してそれほど極端な高額にならずに治療を受ける事が可能であるようにも思われます。
その点を踏まえますと、人工毛植毛がいくらすぐに変化を実感できるとはいえ、拒絶反応が起こる可能性の高さを考えれば、同じ植毛であれば頭皮の悪影響が少ない自毛植毛の方が推奨されるのも当然であるように思われます。
※関連記事
植毛に不安を感じる場合、副作用が少なく、もっと手軽に試せる薄毛対策は?
ここまで、人工毛植毛や自毛植毛など、植毛に関する話題を中心にご紹介してきました。
植毛は非常に高額な治療費が必要となりますし、
植毛以外の方法は無いのか?
副作用の少ない薄毛対策はないのか?
もっと手軽に試せる薄毛対策はないのか?
などといった事をお考えになる方も少なくないかと思われます。
そんな場合、
無料体験がある
副作用の心配がほとんどない
効果を実感できるのが早い
などといったメリットがある、
「増毛」サロン
を利用してみるのも一つの選択肢です。
「増毛」の無料体験ができるサロンには、
などがあります。
さらに「マープ無料増毛体験」だけでなく、「ヘア・フォーライフ無料お試し体験」「無料ヘア・チェック」「育毛トライアルコース」など、多彩な無料体験コースを用意しているサロンには、
があります。
もし、植毛に対して気が進まない場合でも、利用しやすい「無料体験」のある増毛サロンなどを試してみるのも考えられる選択肢であるように思われます。
まとめ ~同じ植毛なら人工毛植毛より自毛植毛がおすすめ~
今回は、
人工毛植毛
などに関する話題についてご紹介してきました。
最後になりましたが、人工毛植毛は、
・人間の身体が人工毛を異物とみなして拒絶反応が起こる可能性が非常に高い(炎症や化膿の発生)
・人工毛植毛術については,過去に多くの有害事象の報告がある
・米国の食品医薬品局は、人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている
などといった理由から、決して推奨できる薄毛の治療方法ではないようです。
もし、薄毛対策・薄毛治療として植毛を検討されているという方は、自毛植毛に切り替えるべきであるように思われます。