32フレットのエレキギターの弾きごこちってどうなの?弾いてみた体験談

エレキギターのフレット数と言えば、

・21フレット
・22フレット
・24フレット

が一般的で、たまに、

・27フレット

まであるギターが存在する、という感じかと思います。

しかしご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、稀に、

・32フレット

まであるギターも存在します。

代表的なものとしては、

スカイギター

と呼ばれる「ウリ・ジョン・ロート」というギタリストが愛用しているギターかと思います。

以前は一般流通はしていませんでしたが、2010年より「ディーン」というメーカーより販売されています。

ウリ・ジョン・ロート:スカイ・ギターの第1号は1983年に作ったんだ。それから大雑把に5種のオリジナルを作ってきた。1990年に5本目を作ってから、20年間何もしなかったけど、2010年にディーンが一般流通用のモデルを販売することになった。最近では2015年に50本限定で最新モデルを販売したんだ。

引用:BARKS「ウリ・ジョン・ロートとスカイ・ギター」より

値段はもちろん(笑)、見た目も弾き心地も普通ではないこのスカイギターですが、今回は、

32フレットギターの弾き心地ってどうなの?

に関する話題です。

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32フレットのエレキギターってどうなの?

そんな私も以前、32フレットまであるギターを2本ほど見た事があります。

1本目は大手楽器店で偶然みかけたメーカー名が入っていない名無しのギターで、2本目は某中古楽器店で見かけました。

(2本目のメーカー名は忘れてしまいましが、確か「クレイマー」だったような気もします・・・)

どうやって弾けばよいのか、初見では分かりにくい

このうち、1本目のメーカー名が入っていないギターは実際に触ってみました。

ローポジションの弾き心地は普通のギターと大した違いはありません。

しかし、例えば1弦をローポジションからハイポジションへと駆け上がっていったりすると、15フレットあたりからすっごく不安になり、20フレットあたりで手が止まってしまいます(笑)

何故かというと、普通のギターのフレット並びは半音刻みですが、スカイギターの27フレット以降は一音刻みとなっており、私が触った名無しの32フレットギターも同様であったためです。

一音刻みにしないとフレット間隔が狭くなりすぎるためかと思いますが、初見で出せない半音を隣の弦で賄う、またはチョーキングによってカバーする、といった行為は少なくとも私には不可能です(笑)

フレット数は32フレットあり、これまでに全ポジション半音刻み、高音部のみフレットレス等試行錯誤が続いたが、最終的には27フレット以降一音刻みのフレットの並びになっている。その間出せない半音は、隣の弦によって賄う、またはチョーキングによってカバーしている。

引用:ウィキペディア

普通のエレキギターとは別の楽器?

そんな訳でして、個人的に32フレットのギターを弾いてみた印象は、

特にハイポジションを使って演奏する場合、普通のギターとはほとんど別の楽器

という印象です。

32フレットギターを使っているギタリストは?

32フレットギターを使っているギタリストとしては、先ほどご紹介した

ウリ・ジョン・ロート

の他、

ヘルゲ・エンゲルケ(フェア・フォーニング)

などがいます。

ちなみに先ほどご紹介した「スカイギター」ですが、以前は「ウリ・ジョン・ロート」から「ヘルゲ・エンゲルケ」に貸し出されていたそうですが、いつの間にか返還されたようです。

ちなみにこの両者、何かトラブルがあったような噂も聞いた事がある気がするのは私だけですかね?

まあ勘違いかもしれないですし、そもそもオッサン同士のトラブルなんてどうでもよいので追いかける気もないですが(笑)

尚、初期に制作された6弦スカイ・ギターの内の一本は、彼のファンであり友人でもあるフェア・ウォーニングのギタリストであるヘルゲ・エンゲルケに貸し出されていたが、後に返還されている。

引用:ウィキペディア

またこれは個人的な主観も含まれますが、「ウリ・ジョン・ロート」はもちろん素晴らしいギタリストですが、正直ちょっと玄人向けな印象もありますし、32フレットギターの世界に入門する上では「ヘルゲ・エンゲルケ」(フェア・ウォーニング)の方が入りやすいかもしれません(笑)

ハイポジションは意外と使わない?

まあそれはさておき、一般的な人間が32フレットギターを手にしたら、ついついハイポジションばかり弾いてみたくなりそうな気もします。

しかし実際に32フレットギターの使い手の演奏を聴いてみると分かるのですが、32フレットギターならではのハイポジションを使用した高音域というのも、あくまでも盛り上げる場面やアクセントとしての使用、という印象が強く、ハイポジションを延々バリバリ弾いているという感じではありません。

確かに、延々とハイポジションばかりを弾き続けられたらピーピーピーピーやかましすぎるし、聴いている側もすぐに慣れて飽きてしまうかもしれません。

音楽にはメリハリも重要ですし、32フレットギターを弾きこなしこそ理解できるさじ加減のようなものもあるのだろうと思います。

まとめ

今回は、

32フレットギターの弾き心地ってどうなの?

に関する話題についてご紹介してきました。

一般的な「21フレット」「22フレット」「24フレット」などのエレキギターに慣れている方の場合、32フレットのギターを手に取ってすぐに弾きこなせるという方はほとんどいないように思います。

そう簡単に弾きこなせはしないであろう32フレットのギターではありますが、普通のギターでは絶対に出すことのできないであろう高音域は大きな魅力ですし、弾きこなす事ができればそれはそれで世界でも数少ない個性に繋がるようにも思います。

あと、万が一弾きこなせなかったとしても、

スカイギターのインテリアとしてのインパクトは抜群

だと思います(笑)

本記事が、32フレットギターを購入するかどうか悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。

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