みなさん、
MD
を覚えているでしょうか?
覚えているどころか、最近では下手をすると存在自体を知らない方すらいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな「MD」の話題です。
MDとは?
まず、MDを知らない方のために、MDとは何なのかについて少し振り返ってみたいと思います。
MDは「ミニディスク」の略
まずMDとは、「ミニディスク」の略で、
直径64mm(2.5インチ)・厚さ1.2mmのディスクが、横72mm、縦68mm、厚さ5mmのカートリッジに封入された構造になっている、非常にコンパクトなものです。
あくまでも個人的な印象ですが、CDよりはMDの方が使い勝手は良かったようにも思うのですが・・・
ミニディスク(英語: MiniDisc)とは、ソニーが1991年(平成3年)に発表し、翌年の1992年(平成4年)に製品化したデジタルオーディオの光学ディスク記録方式、および、その媒体である。略称はMD(エムディー)。
アナログコンパクトカセットを代替するという目標が開発の背景にあった。
(中略)
音楽MDメディアは直径64mm(2.5インチ)・厚さ1.2mmのディスクが横72mm、縦68mm、厚さ5mmのカートリッジに封入された構造になっている。このため傷やほこりが付きにくく、取り扱いが容易である。
ディスクには再生専用ディスクと録音用ディスク、ハイブリッドディスクの3種類が規定されている。2000年代以降に流通しているディスクはほとんどが録音用ディスクである。
引用:ウィキペディア
私も以前は沢山持っていたが・・・
そんな私も以前はMDを沢山持っていて、実際にMDを利用している方も身の回りに非常に多かったと記憶しています。
MDで音楽を聴くだけでなく、自分の楽器演奏を録音したりなど、以前は非常にお世話になりました。
しかし、デジタル音楽プレイヤーの台頭と共に、一気に廃れていった印象です。
以前は私もポータブルMDプレーヤーや、コンポタイプのMDプレーヤーなど、様々なタイプのプレーヤーを所有していましたが、プレーヤーが壊れていく中で買い換える必要性をあまり感じなくなり、デジタル音楽プレーヤーに移行していきました・・・
下記の記事でも、やはり「ipod」の登場によってMDは駆逐されたという見解です。
iPodに駆逐されたMD
MDシステムはソニーが開発し、1991(平成3)年に発表されました。翌年「ウォークマン」1号機の販売が始まります。直径64ミリとコンパクトで高音質、長時間録音・再生ができ、音飛びもしない。オーディオ各社が、携帯型プレーヤー、MD搭載のコンポを発売し、90年半ばに市場を席巻しました。
――2000年がMDのピークと言われ、多くの人がMDを卒業しました。
加藤「一言で言うと、iPodの登場ですよ(2001年11月発売開始)」
――「最高1千曲までのCD品質の音楽を保存することができる」とされていました。
寺井「僕は大学生の始めまでMDを使っていました。ラジオを録音したり、自分のジャズバンドの練習を録音したり。でもiPodはMDの何枚分を1台で録音・再生できてしまう。音質もMDより良い。MDから離れていきました」
引用:livedoor NEWS「「MD」今も細々と製造、国産技術の結晶が一瞬で消えた理由 青春マイベスト再生してみたら……平成B面史」より
MDプレーヤーはまだ製造していた?
現在ではめっきり見かける事が少なくなってしまったMDですが、自宅に大量のMDが眠っていて、たまに聴いてみたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私もかなりの枚数のMDが押入れに眠っているはずですので、引っ張り出して聴いてみたら面白いだろうなとは思いつつも、全てのプレーヤーが壊れてしまっているため聴く事はできませんでした。
しかし、なんと
音響機器メーカー「TEAC(ティアック)」
では
2020年現在、まだMDプレーヤーを生産している
そうです!
ただ、
MDプレーヤーを作っているメーカーは「TEAC(ティアック)」が最後
で、しかも
今作っている機種で最後
になるかもしれないそうです。
もし何らかの理由でMDプレーヤーを探しているという方は、早めに確保した方が良いかもしれません。
MDデッキの生産、「うちが最後」
(中略)
――MDデッキ、まだ作っているんですね。
加藤「1996(平成8)年から作っています。現行の『MD-70CD』は2015年に登場しました」
寺井「うちは録音機器『TASCAM(タスカム)』ブランドでもMDデッキを販売しています。タスカムは業務用でティアックは一般のコンシューマー(消費者)用。会社の説明をしますと、ティアックは創業が1953年。もともと磁気記憶テープに強い会社です。68年に世界で初めてステレオのカセットテープのデッキを作ったんですよ」
加藤「『メカトロニクス』が強いのです。フロッピーディスクの読み取り機、CDやDVDのディスクドライブにも強みがあって、MDも得意でした」
寺井「でも、MDデッキは今作っている機種で最後になるかもしれません。現状部品があるだけしか、生産できないんです」
加藤「MD デッキを作っている会社は、うちが最後でしょうね」
――MDデッキの需要がまだあるとは思いませんでした。
寺井「業務用としては、コンサートホールや冠婚葬祭会場で需要があるようです。『このMDでBGMをかけてほしい』というお客様の声を切り捨てられないようです。MDディスクそのものも、他のメーカーが売ってますね」
加藤「一般のコンシューマーは買い替え需要。手元に残ったたくさんのMDを捨てられない方が買い替えている。でも、『これから新たにMDを聞こう』という新規は少ないでしょうね」
引用:livedoor NEWS「「MD」今も細々と製造、国産技術の結晶が一瞬で消えた理由 青春マイベスト再生してみたら……平成B面史」より
MDはまだ人気があるのか?
先ほどご紹介した記事には、
『これから新たにMDを聞こう』という新規は少ないでしょうね
という言葉がありましたが、実際はどうなのでしょうか?
以前、ポータルブルCDプレーヤーについて記事にした際は、実は以外と根強い人気があるという現状が明らかになりました。
しかし下記の
利用者の多い音楽プレーヤーランキング
を見ても、残念ながらMDは圏外となっており、
MDプレーヤーを作っているメーカーは「TEAC(ティアック)」が最後
今作っている機種で最後
という現状は変えられないのかもしれません。
音楽を聴くときのプレーヤーが何かを調査しました。総合で1位は「車のオーディオ」で52.4%、2位は「パソコン」で51.5%、3位は「コンポ・ラジカセ」で34.1%、4位は「テレビ」で26.7%、5位は「ラジオ」で25.6%という結果でした。6年前の前回の調査でも1位「車のオーディオ」、2位「パソコン」でした。前回と比較にする「テレビ」「ラジオ」で聞く人は10ポイント減少し、「スマートフォン」で聞く人が9ポイント増えていました。
総合ランキングの詳細は以下のとおりです。
1位 「車のオーディオ」 52.4%
2位 「パソコン」 51.5%
3位 「コンポ・ラジカセ」 34.1%
4位 「テレビ」 26.7%
5位 「ラジオ」 25.6%
6位 「iPodなどのデジタルオーディオプレーヤー」 23.1%
7位 「スマートフォン」 22.4%
8位 「ポータブルCDプレーヤー」 8.2%
9位 「タブレット端末」 5.8%
10位 「携帯電話」 2.3%引用:@niftyニュース
MDプレーヤーはレンタルもできる!
2019年現在、新品は非常に少なく、中古ばかりのMDプレーヤーですが、
レンタル
を実施しているショップもあるようです。
購入するとかなり高額なMDプレーヤーですし、ちょっとだけ使いたいといった場合はレンタルするのも選択肢かもしれません。
まとめ ~MDプレーヤーを探している方は急いだ方が良い?~
今回は、
MD(ミニディスク)
に関する話題をご紹介してきました。
残念ながらMDプレーヤーは遠くない将来、貴重なものになってしまう可能性が高そうです。
もし何らかの理由でMDプレーヤーを探しているという方は、やはり早めに確保しておいた方が良さそうです。
でも今の内に確保しておけば、将来的には思わぬ高価値になるかもしれませんね!