高校野球や甲子園から考える、人生における「フェア」と「アンフェア」

2019年3月28日には高校野球の甲子園、第91回選抜高校野球大会2回戦、星稜高校vs習志野高校の試合(3―1で習志野高校が勝利)がありましたが、何やら試合後の様子が騒がしいようです。

庫県西宮市の甲子園球場で行われている選抜高校野球大会で28日、星稜(石川)の林和成監督が1―3で敗れた試合直後に、対戦相手の習志野(千葉)の小林徹監督に直接、抗議に向かう異例の事態があった。林監督はサイン盗みを疑い、試合後の控室にいる小林監督に「フェアじゃない」と強い口調で訴えた。審判団は、不正行為は確認できなかったと結論付けた。

引用:日本経済新聞『星稜監督「フェアじゃない」 サイン盗み疑いで抗議 』より

今回は、

人生における、「フェア」や「アンフェア」

に関する話題です。

私がうけた高校スポーツの「アンフェア」

冒頭でご紹介した話題に触れる前に、私の高校時代、野球ではないのですが、バレーボールの試合でこんな事がありました。

際どいプレーは全て相手のポイント

それは事実上、高校生活最後の試合の事だったのですが、とある超ベテラン監督が率いる私立高校と試合をした際、

際どいプレーは全て相手のポイントとなり、こちらには一切ポイントが入らない

という事態に遭遇しました。

試合後には、こちらの監督が審判の首根っこを捕まえて体育館の隅に連れていき、しばらく何か話し込んでいましたが、後に「やられた」というような事を話していました。

相手は私立高校の監督さんですし、契約や報酬などといった面もあって、おそらくは審判も巻き込んで事前に何らかの対策を打っていたものと思われます。

可能性を感じた時点で、なぜ話してくれなかったのか?

もちろん当時の監督の事を責めたり、という事ではないのですが、

不正の可能性を感じた時点で、試合中でも構わないのでなぜ話してくれなかったのか?

と今になって考える事があります。

当時のこちらの戦術としては、平均身長で遥かに上回る相手チームに対して、際どいプレーや細かいプレー、そして粘りで対抗する、というものでしたが、際どいプレーが全て相手のポイントになりますので、確かに試合中にも違和感は感じていました。

しかし、当時の私はまだ高校生で未熟だった事もあり、高校スポーツレベルで審判を巻き込んだ不正の可能性がある、などという事は考えた事もありませんでした。

終わった事をグダグダ言っても仕方がありませんが、もし試合途中でも戦術の変更ができていれば、また違った展開もあったのでは?と考える事はあります。

人生は「フェア」ばかりなのか?

少々前置きが長くなってしまいましたが、ここからは

・私は第91回選抜高校野球大会2回戦、星稜高校vs習志野高校の試合は観戦していない

・審判団は、不正行為は確認できなかったと結論付けている

などといった事を前提としたお話しになります。

ちなみに、第91回選抜高校野球大会1回戦、星稜高校vs履正社高校は観戦しましたが、星稜高校の奥川投手は本当に惚れ惚れするほどの素晴らしい投手です。

ところで冒頭でご紹介した記事の中に、

『「フェア」じゃない』

という言葉がありました。

しかし、これから星稜高校の奥川投手をはじめ、星稜ナインが歩んでいく人生は「フェア」な事ばかりでしょうか?

間違いなく「否」

です。

人生なんて、「アンフェア」「理不尽」「汚い事」だらけです。

特に、奥川投手は順調にいけば間違いなくプロ野球界入りする逸材だと思いますが、大金が動くプロ野球の世界は、尚の事「アンフェア」「理不尽」「汚い事」で溢れかえっているだろうと思います。

「薬物」「女(ハニートラップ)」「権力の横暴」「金銭トラブル」「賭博」など、色々な誘惑や理不尽がある可能性もあります。

そんな事態に遭遇してしまった時、または巻き込まれそうになった時、

「フェアじゃない!」

と声高々に叫べば、全て丸く収まるでしょうか?

間違いなく「否」

です。

感情を昂ぶらせて声を張り上げる事で、状況をより悪化させてしまう可能性すらあります。

むしろ「アンフェア」や「理不尽」を操る者にとって、感情的な人間は与しやすいでしょう。

人生の「アンフェア」も織り込むのもまた大事な指導では?

先ほども触れましたように、あくまでも、

・審判団は、不正行為は確認できなかったと結論付けている

という前提の下ですが、相手が不正行為に及んでいるという確信があるならば、不正行為を逆手に取った戦術を取る事も十分可能だったはずです。

繰り返しにはなりますが、人生なんて、「アンフェア」「理不尽」「汚い事」だらけです。

結局、アンフェアだろうが何だろうが、権力を持っている人間の方が最終的に優位、勝てば官軍、などといったものがまかり通る現実も存在します。

そして、感情に任せれば基本的に状況は悪くなる一方です。

むしろ、人生にはそういった「アンフェア」「理不尽」「汚い事」が存在する事も織り込んだ上で、

・冷静に対処する処世術

・逆手に取る戦術

を生徒に指導するのも必要な事なのではないか?

と思った出来事でした。

高校野球を美化しすぎでは?と思う事がある

最後になりましたが、私は基本的に高校野球が大好きです。

ですが、最近の風潮として、

高校野球を美化しすぎでは?

と思うところがあります(笑)

一部マスコミによるところも大きいかもしれませんが。

もちろん社会の最低限のルールは守るべき、という前提の下ではありますが、血気盛んな10代男子を何十人、多ければ百数十人も集めて、何も問題が無い方が逆に不気味で気持ち悪い気もします(笑)

実際に某・超名門硬式野球部がある高校に知人の先生がいますが、「あいつら調子乗りすぎ」とぼやいていた事がありますが(笑)

そういった意味では、過剰に美化しすぎずに、時に厳しい目で、時に心を広く持ちながら生温かい目で観戦する事も必要ではないかと思います。

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